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ネットワーク

第2幕

今回はネットワークにおけるコンピュータの使用目的についてです。では、二人の会話を聞いてみましょう。

「先生。コンピュータをネットワークとして使う時に、コンピュータには何か役割があるんですか?」


「ナーニちゃん、とてもいい質問だね。そうだね・・・。例えば、ナーニちゃんとぼくのコンピュータがネットワークでつながっているとしよう。」

「つなぎましょう!つなぎましょう!」


「いやいや、ここは仮の話でということで・・例え話で。」


「つまんない。」


「もっと先になった時に、実際につないでみようかな。」


「ほんと?!やった~~~!」


「実際につないで検証すると、ネットワークの仕組みが分かってくるからね。ただ、それはまだ後でということで。」


「分かりました。では、話を続けて~~ください。」


「はい。はい。僕のコンピュータからナーニちゃんのコンピュータのデータを取ることができるよね。」


「勝手に取らないで~~。」


「いやいや、これは仮の話だから・・。」


「あ!そうでしたね。」


「僕のコンピュータからナーニちゃんのコンピュータ内のデータを取るとしたら、僕のコンピュータは『このデータが欲しいので取ります』ということになるよね。」

「そうですね。データを欲しがる人(コンピュータ)になりますね。」


「それとナーニちゃんのコンピュータはデータを渡す方になるだろう。」


「私のコンピュータがデータをあげる役目となるんですね。」


「うん。そこでこのコンピュータ関係を考えてごらん。僕のコンピュータはデータを受け取る側で、ナーニちゃんのコンピュータはデータを提供する側となるだろう。」

「なるほど。ネットワークとして使う場合は、どちらかが受け取る方であれば、もう片方はあげる方となりますね。」


「データを受け取る側をクライアント、データを提供する側をサーバと呼ぶんだ。つまり、ネットワークを利用する際、コンピュータの関係はクライアントとサーバに分かれていることになるね。」

「コンピュータの使用目的としては、クライアントとして使うのか、サーバとして使うのかに分かれるんですね。」


「そうなんだ。コンピュータは1台だけでは、利便性に欠けるけど、ネットワークとして利用するととても効率的に仕事ができるよね。ネットワークを利用することは、どこかにいるコンピュータとつながっていて、そのコンピュータのデータが欲しいのであれば、自らクライアントとなってデータを受け取れればいいよね。そして、相手側のコンピュータはデータを提供するコンピュータとして働くのでサーバという役割を行うんだよ。」

「へ~。これって人間の世界と同じですよね。」


「何故だい?」


「だって、洋服屋さんに行って服を買うとするでしょう。すると私がクライアントでお店がサーバとなりません?」


「すごい例え話だけど・・すごく合っているね。うん。ネットワークの世界は、人間の世界と同じような仕組みの場面が多いよ。だから、例え話にするともっと身近に感じるよね。」

「でしょう。じゃ~、これからはいろんな例え話を使っちゃお~~。」


「じゃ~例え話は、ナーニちゃんに任せようっと。」


「任せなさい!」


どうでしたか?二人の会話を聞かれて、クライアントとサーバのことは理解できたでしょうか。クライアントは「依頼人」、サーバは「提供者」という意味なので、この言葉からでも役割が分かりますね。ネットワークの世界では、データを受け取る側とデータを提供する側で構成されることになります。みなさんのコンピュータは、クライアントでお使いですか?それともサーバとしてお使いですか?どちらか、分からない方は第3幕の会話できっと分かりますよ。

【第2幕:コンピュータの使用目的】