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日本語入力の基本

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パソコンの不慣れな方にとって、キー操作がパソコン習いの最初の難関となります。タッチタイピングは、日頃の練習で培われるものですから、焦らず毎日練習すればいつかは身につきます。
これもはじめて自転車の乗り方を練習することと同じで、慣れれば知らず知らずのうちに習得されています。

では、日本語入力の基本について紹介していくことにします。
パソコンで、日本文を入力する方法にはアルファベットの組み合わせで入力する「ローマ字入力方法」とキーに書かれているひらがな文字で入力する「かな入力方法」の二通りあります。

IME ツールバー(言語バー)の扱い方

日本語入力は専用のソフトを使って入力します。Windows の場合、「IME」と呼ばれる日本語入力ソフトがインストールされていますが、それぞれバージョンによって異なる日本語入力システム (IME) が付属しています。使い方はさほど変わりませんが、Word のバージョンによっても異なります。違いは次のようになっています。

Microsoft Office IME 2007 が設定されている場合

Microsoft IME が設定されている場合

IME(言語バー)の機能

IME 入力モード

入力モードでは、入力する文字を「ひらがな」表示とするのか、「カタカナ」表示とするのか、それとも英数とするのかなどの切り替えを行います。

一般的に文章入力であれば、「ひらがな」モードにします。Microsoft IME では、「直接入力」という項目がありましたが、Microsoft Office IME 2007 では「半角英数」に置き換わりました。

このIME入力モードが、日本語入力ソフトのON/OFFとなります。
このボタンの表示が「あ」であれば「ひらがな」モード、「カ」であれば「全角カタカナ」、「A」であれば「全角英数」というように、表示される内容によって直感的にどのモードであるかが分かるようになっています。

重要)日本語入力のON/OFFは、「半角/全角」キーで行います。

IME変換モード

IMEには、「一般」「人名/地名」「話し言葉優先」「無変換」の4つの変換モードがあり、入力する文章に合わせて変換モードを切り替えると、よりスムーズに変換できるようになります。
通常の文章であれば「一般」、住所録や顧客名簿などを入力するときであれば「人名/地名」に切り替えると効率的に入力できます。「話し言葉優先」は、チャットや親しい友人への手紙など、くだけた表現を使いたいとき使用します。また、「無変換」は、入力した文字を変換しないでそのまま確定したいとき利用します。

IMEバーには、そのほかにもIMEパッド、ツールなどのボタンがあります。「IMEパッド」は、漢字の読みや部首などによって漢字を確定できます。「ツール」は、IMEの各設定ができます。

2種類の入力方法

ローマ字入力

「おはよう。」という文字を入力するには、「OHAYOU。」というように、キーに書かれているアルファベットでローマ字読みの順にキーを叩きます。
※文章の区切りとなる句読点の入力は、句点は「ね」、読点は「る」と書かれているキーを叩きます。

かな入力

「おはよう。」という文字を入力するには、キーにかかれている「おはよう。」というひらがなをそのまま叩きます。
※文章の区切りとなる句読点の入力は、Shiftキーを押した状態で、句点は「ね」、読点は「る」と書かれているキーを叩きます。一見、日本人なら「かな入力」の方が良いように思えますが、英語を入力するときは、一旦ローマ字入力に切り替える必要があります。

ローマ字入力とかな入力の長所短所は次の表のとおりです。

  ローマ字入力 かな入力
叩くキーの数 多い 少ない
英数の入力 切り替え不要 切り替えが必要
キーの組み合わせ 少ない 多い

どちらも一長一短ありますが、インターネットやメールでは横文字(英語)を使う場面が多くあります。将来的なことを考えると「ローマ字入力」で入力した方が、効率が良いです。「おはよう。」と入力するとき、ローマ字入力であれば「7」回キーを叩き、かな入力であれば「5」回叩きます。軍配としては、かな入力の方がキーを叩く数が少ないですが、キーボードのキーの配列からすると、「ローマ字入力」の方が効率的にキーを叩けるような並びになっています。

※ローマ字入力とかな入力の切り替えは、[Alt]キーを押した状態で、[カタカナ、ひらがな、ローマ字]キーを押します。

その他

CAPSとKANA

「CAPS LOCK」は、英字を入力する際に、大文字入力するときに使用します。IME言語バーの「CAPS」をクリックしてON状態にすると、常に大文字英字が入力できます。

※OFF状態の時は、Shiftキーを押した状態でキーを叩くと大文字になります。「KANA」をON状態にすると、かな入力モードになります。OFF状態だとローマ字入力ですので、このボタンが入力モードの切り替えになります。

半角/全角キー

キーボードの「半角/全角」キーは、日本語入力のON/OFFを切り替えるボタンです。

キーに割り当てられた文字

■ローマ字入力

キーに刻印されたひらがなは入力に関係がありませんから無視することになります。普通に押すとキーの左下の文字が入力されます。【Shift(シフト)】キーを押しながら押すと左上の文字が入力されます。

■かな入力
全角入力のとき
  • 普通に押すと右下の文字が入力されます。
  • 【Shift(シフト)】キーを押しながら押すと右上の文字が入力されます。
半角入力のとき
  • 普通に押すと左下の文字が入力されます。
  • 【Shift(シフト)】キーを押しながら押すと左上の文字が入力されます。

これらの説明を読まれると分かるように、かな入力の場合、ひらがな、カタカナ、英数を切り替えるには手間がかかり、切り替える動作を間違う恐れがあります。ローマ字入力は、読みをローマ字表記で入力し、英数の場合も切り替える必要はありません。